昨年度末に行った、和歌山の工場撮影のレポートをしようと思います。
和歌山の有田に到着したのは午後4時頃。
有田といえばみかん。こぼれ落ちそうなくらいの沢山のみかんがなっている、みかん山の道路脇に車を停めて、今日の撮影ポイントとします。
普段は建物の中にいるから気付かなかったけど、こんなにも日が暮れるのが早くなってきているのかと思ったのでした。早々と、空の一部が染まっています。
もうすぐ夜が来る。
心配していた天気は持ちこたえて、少し雲がかかっているくらいです。
私は夕景の撮影は初めてだったのですが、このくらいの方が雲に反射して不思議な色になるそう。
確かに、眩しいくらいの真っ赤な夕焼けも良いですが、今日の日みたいに包み込む感じの優しい色合いの空も、とても綺麗です。
有田山のこの場所の特徴は、太平洋に繋がる湯浅湾でしょう。
熱波と水蒸気が、水平線を揺らします。
そうこうしているうちに日はどんどん沈み、一番空が色付く時間になりました。
美しく染まる世界は、私が知ってる日本じゃないみたいです。
でも、ここは日本の和歌山の有田山。
自分の背中には、めちゃくちゃ牧歌的なみかん山が広がっています。それが、なんだかちょっとおかしい。
ああ、写真を撮り終わったら、今のこの景色みたいな色のみかんを買って帰ろう、とか思ったりしました。

ところで皆さん、マジックアワーってご存知ですか。
日の出前と日没後の数十分間のことを言い、オレンジ色の空が紺色に変わるまでの短時間には芸術的な写真が撮れてしまう…という、まさに魔法みたいな瞬間なんだそうです。

今日は雲が多くてただでさえ不思議な雰囲気でしたが、
これから訪れるマジックアワーは、更に別世界へと連れていってくれたのでした。

場所
東燃ゼネラル付近
和歌山県海南市下津町下津
special thanks
おかっちさん(工場鑑賞☆ミ)
キョンくん(廃色melancholy)
あず