【岡山】水没したリゾート廃墟 Gファーム

岡山の瀬戸内海沿いを走っていると、突如現れる廃墟がある。普通の廃墟とは様子が違うのは、それらが「水没」しているという点だろう。

もともとは貸別荘業を行っていたようだ。
かつては整備されていただろう広大な土地は、今では見る影もない。豊かだっただろう木は全て枯れ、崩れるのを待つばかりのコテージがポツリポツリと寂しくそこに在るだけだ。

水は深く、子供の背ほどはあるか。
覗き込んでも、魚が見える訳ではなく、自身を写すわけでもなく、ただ濁った水が揺蕩うばかりである。

勿論中を突っ切って行くなど出来そうにもない。どうしたものかとグルリと外周を歩いてみると、もう少し奥まで行けそうである。

辿り着いたそこには、潮風に吹かれてボロボロになったレストハウスがあった。赤茶色は、もともとの色なのか、錆び付いた色なのか。

女子更衣室と男子更衣室があった。海へ行く人やスポーツの人用だったのだろうか?錆び付いた扉は、重く閉ざされている。

そして、目の前には水に浸かった土地。ふと眺めていると、半分ほど浸かっている車があった。こうなってしまう前に、動かせなかったんだろうか?

さらに奥には、青いネットが張られた建物が確認出来る。「ローレルゴルフリンクス」という、打ちっ放しのゴルフ練習場だったようだ。今も検索すると、岡山県のゴルフ場の一つとして出てきた。こんな所で打ちっ放しをしたら全て池ポチャだよなぁ、なんてそのまんまの事を考える。

ここでどんな物語があったのか。どうして閉鎖され、どうして水没してしまったのか。疑問が浮かんで来るが、調べても答えが見つからず、ただ水に沈んで行く。

後ろには豊かな瀬戸内海が広がっている。水没の理由にこの海が関わっているのは間違いないだろう。おそらく地盤沈下か、高潮によって水が引ききらなかったのか、その辺だと思うのだけど。

良く見ると、もう既に壊れてしまっているコテージも幾つかある。きっとこの場所は、これからも特に語られることはなく、じわじわと水に侵食され消えていくんだろう。

その姿を不気味だと言う人も多いようだ。でも私は、自然が人工を壊して行く姿は、とても自然なことだと思うし、ある種の美しささえ感じてしまう。