【東京】忘れさられたミレニアム時計(フンデルトヴァッサー作品)

東京は赤坂。
TBSの本社の庭にこんなものがあることをご存知でしょうか?
ポップな原色、曲線を描いた支柱…
実はこれ、かの有名な建築家フンデルトヴァッサーの作品なのです。
フンデルトヴァッサー建築の特徴といえば、曲線です。フンデルトヴァッサーは「自然界には直線はない」という自論を持っていました。

▲大阪舞洲にあるスラッジセンター

曲線を使うことで、人類と自然との共存を目指したと言われています。
赤坂TBSのこの作品においてみれば、確かに、自然と共存しています。
というか、かなり放ったらかしにされてる感があります…
かつてミレニアムカウントダウン時計と呼ばれていたこの時計は、施工1992年から2001年1月1日までの残り時間、21世紀の始まりをカウントダウンしていたものでした。
 
 

21世紀を迎えた今では、勿論カウントダウンのデジタル表示は終わり、ただ都会の片隅でひっそりと今の時間を刻むだけのものになっています。

ですがフンデルトヴァッサーのその細やかなデザインは今でも確かに残っています。
この柱は一点一点特注のタイルを使って作られたもの。どの柱もデザインが違っています。
時計の盤にもその意匠が込められていました。
時計の東側は漢数字になっており、これは日の出る日本を表しているそうです。
対する西側はローマ数字で表示されています。これは日の入る西洋を表しているんだそう。
 

 
またこの作品においては、上部を水が通り下の池と循環するシステムになっていたようです。今では稼働していませんでしたが…
あんなに湧いた21世紀の始まり、今ではすっかり忘れさられてしまいました。
この時計も価値はあるとは思いますが、今のこの放置されている姿を見ると、いつか突然壊されヒッソリと撤去される気もします。
役割を終えた物の、その後。
なんとなく寂しい気持ちになりながらその場を去りました。

TBS放送センター裏庭

東京都港区赤坂5−3−6
http://goo.gl/maps/vIirw