シネ・リーブル梅田『人類遺産』ミニトークショーありがとうございました

映画『人類遺産』シネ・リーブル梅田 ミニトークショー

シネリーブル梅田にて、映画放映後ミニトークショーをさせていただきました。

■映画『人類遺産』

当日はなんと100人近くの人にお越しいただき、初日の動員も超えたというから驚きです。
皆様の映画を見に行く足がかりになることができたなら、こんなにも嬉しいことはありません。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

私は映画の感想と、
「廃墟みたいな珍スポット」「明日行くことができる廃墟」
というようなテーマでお話をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

廃墟みたいだけど現役:鹿の湯

明日行くことができる廃墟:和歌山・友ヶ島

さて、少しだけ、この「人類遺産」という映画について振り返らせていただこうと思います。

廃村や廃遊園地、そしてあの「軍艦島」……

撮影期間4年、世界70ヶ所以上にも及ぶ “廃墟”にカメラを向けた唯一無二の映像集。
放置され、朽ちゆく人工建造物の風景からは、人々が去った後もなお、不思議な息吹が感じられる。
“彼ら”が私たちに伝えようとしているメッセージとは何か?

いま、時空を超えた 人類遺産 との対話が始まるー

日本で10万人が観た大ヒット作『いのちの食べかた』のニコラウス・ゲイハルター監督最新作。
前作のそれは、「食物の生産現場」をそのまま映し出すことで、観るものに解釈を委ねるような内容になっていました。

さて、今回の『人類遺産』の映画。
これもまた、廃墟と呼ばれる場所が、ただただ静かに流れていきます。
BGMもなければ、コメントも、ストーリーもありません。

そして何よりも特徴的なのが、最初から最後まで全く「人類」が写っていないということ。
原題が『ホモ・サピエンス』という名前なのに。

私の場合、最初は気持ちを入りこませることが出来ずにただ画面を客観的に眺めていました。なんというか、まるで「人類滅亡後に未来人が作ったドキュメンタリーを観せられている」ような違和感を覚えたからです。

でも、観ているうちに、この映画は滅亡後の未来ではなく現在であり、同じ時間軸に存在しているものだということに気付かされたのです。

そこからは、人が出てこないのに、言ってしまえば大きな盛り上がりもないのに、食い入るように観入ってしまいました。
朽ちた人工物の端々に、そこで確かに生きていた人々を想像してしまったからなのでしょうか。

皆様は、この映画を観てどんな解釈をしましたか?

ネタバレしないように、このフライヤーの写真についてだけ、パンフレットから軽く説明しようと思います。

左:ヴィラ・エペクエン(アルゼンチン)
多くの人で賑わっていた湖沿いのリゾート地エペクエン。1985年の大雨によって浸水し湖に飲み込まれたが、2010年に起こった干ばつによって、再びその姿を表すこととなった。

右:メソヂスト教会(アメリカ)
製鉄産業で栄えたアメリカはインディアナ州のゲーリー。マイケルジャクソンが生まれた町としても知られているが、第二次世界大戦後に時代の流れとともに荒廃し、この教会もまた荒れ果てて廃墟となった。

その他、撮影場所は70箇所にも及ぶそうですが、その多くの場所について詳しくは明かされていません。
ゲイハルター監督は、インタビューでこんな風に話しています。

「公表できないという事情もあるけれど、そういったデータを知るのではなく、ありのままに感じてほしい」

インターネットのおかげで、私たちは様々な情報をいつでもどこでも手に入れることが出来るようになりました。
でもあえて多くを知らないまま行き、そして感じることで、初めて知ることができる世界がある気がします。

観てたら、ついウトウト寝てしまった……という感想も数多く伺いましたが(笑)、それもこの静かな静かな映画に引き込まれたひとつの形なのでしょう。

シネリーブル梅田では今週末も上映しているようなので、気になっている方は是非お見逃しのないように。

大迫力のスクリーンで、人類が生きた痕跡である「廃墟」を眺めてみてください。
そして、これを観て何を感じたのか、教えてほしいです。

■映画『人類遺産』

シネ・リーブル梅田『人類遺産』金原みわミニトークショー

このイベントは終了しました
・開催日時:4月28日(金)19:55の回上映後

【本編】19:55〜21:30
【トークイベント】21:30〜21:50

・料金:通常料金
※前売鑑賞券使用可(劇場窓口にて座席指定券との引換が必要になります)

・チケット販売
劇場窓口及びオンラインチケット予約にて販売致します(全席指定制)

<オンラインチケット予約販売>
上映開始の一時間前まで
※オンラインチケット予約販売はクレジットカード決済のみとなります
※前売鑑賞券をご利用のお客様は劇場窓口販売をご利用ください
※規定枚数に達し次第、劇場窓口のみの販売となります

<シネ・リーブル梅田 オンラインチケット予約>
http://cinelibre-umeda.ttcgreserve.jp/clud/schedule/

※詳細はシネ・リーブル梅田

※その他、混雑状況等、詳細につきましては、直接劇場までお問い合わせ下さい
シネ・リーブル梅田 TEL:06-6440-5930
(混雑時・営業時間外はテープでのご案内となります)
公式サイト:人類遺産