兵庫県は尼崎市。
尼崎と聞いて皆さんが連想するイメージは何でしょう。
ダウンタウンの故郷。風俗街かんなみ新地。尼崎工場地帯…兵庫県の中でも、どこか他とは違う成分がギュッと濃縮された地域だと思います。
そんな尼崎に、実はとんでもないミュージアムがあるんです。

全国、いや全世界でここにしかない「しゃれこうべミュージアム」が、今日のお話です。
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しゃれこうべミュージアムは、住宅街の中にあります。

人類の起源とされる、サヘラントロプスの巨大なしゃれこうべが目印です。
しゃれこうべさえ無ければ、普通の住宅に見えるくらいに、周囲に溶け込んでいます。
ですが、門を抜け奥へ進むと…


しゃれこうべ!?!
とんでもない異空間が現れます。あの白い建物は、実はしゃれこうべ。まるでファンタジー世界に紛れ込んでしまったような出で立ちです。これだけでもかなり感動してしまいます!
目の窓、出っ張った頬骨には部屋があるんでしょうか。想像力と冒険心が掻き立てられます。
入口である歯の部分を開けて、いざ中へ。

そこには…

しゃれこうべ、しゃれこうべ、

しゃれこうべにつぐ、しゃれこうべ!
大量のしゃれこうべべべ!あべべ〜!
ポップな物から、かなりヘビーな物まで。コレクションは日本を飛び出し海外の物も多いです。その数はゆうに1000点を超えているそうな。

中にはちょっとドキッとするしゃれこうべも
しかも、驚くべきことにそれらはまだほんの一部。実際館長が所持している品は7000点を超えており、10000点目指して日々収集中なんだとか。
水晶の
ガラスの
金の、銀の、銅の、大理石の、なんかもうとにかく貴重なしゃれこうべ!
さて、このとんでもないしゃれこうべミュージアムを作ったのは、河本圭司さん(70)。
実はこの方、医学博士。そう、お医者さんなのです。
医学に関連する展示 水頭症等のしゃれこうべ
お医者さんということでもともとは頭蓋骨腫瘍の研究を行っておられた河本さん。その頃は、まだこんなにも収集に熱は入っていなかったそうです。
アウストラロピテクスのしゃれこうべ
そんなある日、なんとも怪し気な、パプアニューギニア製の本物のしゃれこうべに河本さんは出会いました。不思議なことに、そのしゃれこうべを手にしてから家族に次々と災難が起こったそうです。
これがそのしゃれこうべ。ゴクリ…
お祓いなどを試みて、その不幸の連鎖はなんとか落ち着いたそうです。
ですが幸か不幸か、その後、河本さんの収集スイッチが大爆発!!
世界中から集めに集め抜いた物が、このしゃれこうべミュージアムに展示されているわけです。
うーん、災難は逃れたということですが…収集癖という、ユニークで愛しい呪いにかかったままのようです。
館長手作りのネアンデルタール人の巨大レプリカ
さてさて、館長のユニークさは続きます。
〜公式ホームページより〜
建設展示が完了したのは、2003年3月3日3時3分3秒。
そしてめでたく開館したのが、2011年11月11日11時11分11秒。
車のナンバーは1096(ドクロ)
どうでしょうこの、細部まで行き届いたこだわりっぷり。
このしゃれこうべミュージアムを作ることになったきっかけ、とんでもないコレクション、細部に渡るこだわり。
知れば知る程、河本さんがどんな方なのか気になってきます。
▲有名なダリのヌードを表現したしゃれこうべ
うーん!!会ってみたい!!!
しゃれこうべを集めるくらいだから、怖い人なのか??バリバリハードな人だったらどうしよう。
木彫の般若しゃれこうべ
ですがこの日、館内を探し回りましたが、河本さんはいらっしゃらなかったのです。
悔しさを飲み込むように、再度展示をぺろぺろ舐め回すように見返してから、外へ出ます…
と思ったら
会えた
いました。会えました。
しかも館長の河本さん、どうやらこれはコスプレをしているようです。どこまでユニークなお方なんでしょう。
そう、この日はちょうどハロウィンのイベント中。子どもを中心とした仮装コンテストは大変和気あいあいとしたもので、見ているこっちが和んでしまいました。
たまたま行ったのに、館長に出会えて、しかもこんなパーティに遭遇出来てハッピー!
ゴリゴリの怖い人かと思っていた河本さんは、地域住民に愛される医学博士であり、素敵で怪しい しゃれこうべ博士でした。
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さてさて実はタイムリーなことに、今年もハロウィンのイベントが行われます。
しゃれこうべミュージアム
第3回ハロウィンフェスティバル(仮装コンテスト)
10/26(日)
ハロウィンの予定がまだ決まってない方。是非今年はしゃれこうべミュージアムで過ごされてみてはいかがでしょうか??(※終了しました)
大迫力のしゃれこうべ達と、楽しいハロウィンムードが、別世界へ連れて行ってくれること間違いなし!
トリック オア トリート?
しゃれこうべミュージアム
http://skull-museum.jp/frame.html
〒660-0062 兵庫県尼崎市浜田町5-49
営業時間: 10:00〜17:00、毎週日曜(年末年始は臨時休館あり)
中学生以上500円 小学生200円